2020年6月23日、Gpixel(本社:中国の長春)は、工業用途向けに、大判のグローバルシャッタイメージセンサGMAX32103を開発し、人気のGMAX製品ファミリー製品群をさらに拡充すると発表しました。センサは、同社の3.2um電荷ドメイン型高性能グローバルシャッター画素を中心に設計されている。同センサは11276(H) x 9200(V)の解像度(1憶300万画素)をもたらし、12ビットで28 fps以上のフレームレートがサポートされています。GMAX3203は最も要求が強いマシンビジョンと航空機からの撮影に、理想的に適合します。
3.2um画素は、飽和電子数10,000電子を達成し、出力雑音2電子以下との比から最大ダイナミックレンジ66 dBを得ています。また、マイクロレンズとライトパイプ(光導波路)技術の採用により、ピーク量子効率(QE)65%、シャッタ効率1/15,000及び良好な入射光角度応答を得ています。GMAX32103は、その広視野角をもって、シングルショットでの撮影範囲を拡大できます。また正方に近いアスペクト比(1.27:1)は、検査機への応用にも適しています。
GMAX32103は、52対のsub-LVDSチャネルを有し、各チャネルは最大96MHzの速度で動作します。このセンサは、より低速のデータレートでの動作に対する多チャネル信号の統合化もサポートしています。さらに、画面を垂直方向に最大32分割して必要な領域(ROI:region of interest)の映像を出力する所謂windowing、ラインのサブサンプリングや画像の反転といった出力機能をも有します。また、GMAX32103のセラミックスパッケージは、外形寸法49.5mm x 48.1mmで209pin-uPGAを採用し、小型化と高機能化のバランスを考えて設計されています。
Gpixel COOのWim Wuytsは、次のように述べています。
「GMAX32103の投入に大変わくわくしています。業界で実証され且つ広く受け入れられているプラットフォームに基づいて、Gpixelの製品ラインアップを超高解像度化に展開することは、我々の顧客が要求しているアプリケーションに取り組むための力になります。そして、イメージング精度とスループットの向上に対する絶え間ない業界のニーズに取り組んで行きます。この製品は、我々の急成長しているGMAX製品ファミリーの一部です。このファミリーは、ごく近い将来に他のエキサイティングな製品をもって、さらに拡大するでしょう。」
GMAX32103のエンジニアリングサンプルは、2020年12月の納入に向け、現在、オーダーを受けることができます。詳しい情報に関しては、弊社までお問い合わせください。
GMAXセンサーファミリーに関して
GMAXシリーズはグローバルシャッター製品のファミリーです。これは、画角1.1”で26M画素のイメージセンサGMAX0505、その低解像度ピン互換バリエーションとしてGMAX2505とGMAX2509、APSフォーマットで65M画素のGMAX3265センサ及び35mmフルフレームの51M画素のGMAX4651センサを含みます。
Gpixelについて
Gpixelは経験豊富なCMOSイメージセンサ設計者達と半導体物理学者達によって、2012年に設立されました。Gpixelは、顧客及びビジネスパートナーと緊密な協力関係を築き、全世界に向けて最先端技術のCMOSイメージセンサを創出していきます。中国の長春オフィス(本社)、ベルギーのアントワープオフィス、日本の東京オフィスから、工業、プロフェッショナル、医療や科学応用に対して、革新的で用途に適したハイエンドCMOSイメージセンサのソリューションを提供することを約束しています。より詳細な情報に関しては、以下のサイトをご確認ください。
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