兼松フューチャーテックソリューションズ株式会社が販売を手掛けるMelexis社は、統合型圧力センサーの新シリーズMLX90824およびMLX90822を発表しました。
本製品は、自動車のエンジン管理に使用されることを想定しております。
MLX90824は絶対圧力を測定しSENTプロトコルを使用したデジタル信号を出力、MLX90822は電圧をアナログ信号で出力します。工場で校正されたデバイスは、1~4 barの圧力範囲を測定します。
同社のシニアプロダクトラインマネージャーのローラン・オット氏は、本センサーがお客様に役立つ理由を次のように説明しています。
「センサーの耐用年数を通じて、+/-0.5 %FS(フルスケール)の精度が維持されます。この精度は、PCBレスパッケージングにより、センサーの統合による影響を受けません。」
非常に正確で安定した圧力測定により、最適なエンジン管理が可能となり、燃料節約と排出ガス低減が保証されています。
MLX90824 および MLX90822 の構成は、センサー読み出し回路、デジタルハードウェア、電圧レギュレータ、SENT/ アナログ出力ドライバ、必須受動部品となります。MLX90824(SENT 出力)には、校正済みの NTC サーミスタ(負の温度係数)入力が可能なため、お客様はエンドキャリブレーションなしで圧力センサーを介してNTCをインターフェースすることができます。優れた過電圧(+40 V)と逆電圧(-40 V)保護メカニズムが組み込まれており、環境に配慮されたトラックとなります。圧力センサーの動作温度範囲は、-40℃から160℃です。さらに、短時間であれば170℃まで使用可能であり、小型化されたエンジンアーキテクチャをサポートします。
MLX90824 およびMLX90822 のセンシングエレメントである MEMS の構成は、マイクロマシン加工されたダイアフラムとなります。本ダイアフラムは、シリコン基板にエッチングされた基準真空があるキャビティの周囲に結合されているため、周囲の絶対圧力の変化に反応します。ダイアフラムに埋め込まれたピエゾ抵抗素子は、信号を生成するホイートストンブリッジを作り出すように設定されており、フロントエンドの電子回路が信号を増幅し、デジタル形式に変換します。16ビットのデジタル信号処理(DSP)が温度補償を行い、結果をSENTまたはアナログ出力することができます。
MLX90824 と MLX90822 は、ISO 26262 に準拠したSEooC(Safety Element out of Context)として開発されました。MLX90824 では ASIL B、MLX90822 では ASIL A のシステム統合をサポートしています。
Melexis社の圧力センサーのプロダクトマネージャであるカレル・クラエセン氏のコメントは以下のとおりです。
「圧力と温度に関する安定した正確なデータへのアクセスは、自動車の長期的なエンジン管理を可能にし、燃料と排出ガスの削減に役立ちます。MLX90824とMLX90822は、最新のエンジン設計と動作条件に合わせて最適化されています。」
さらに、オートバイや、チェーンソー、芝刈り機などの小型エンジンで動作する機器に関しては、非常に高速な更新レートとステップ応答性を持つセンサーが不可欠となりますが、MLX90822では同社既存の圧力センサーよりも3倍速い出力ステップ応答が可能です。
MLX90824とMLX90822は、排出ガス削減や燃料価格の高騰へ対応するために燃料消費改善を続けるOEMにお役立ちします。また、自動車、トラック、オートバイが最新の排ガス規制に適合するようサポートします。
より詳細な製品情報に関して、Melexis社の以下リンクをご参照下さい。
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