兼松フューチャーテックソリューションズ株式会社が販売を手掛けるGpixel社は、2022年11月30日、GLUXファミリーにGLUX1605BSIを加えると発表しました。1インチイメージサイズSVGA(800 x 600)の解像度を持ち、画素サイズ16μm x 16μmはGpixel製品の中では最大です。裏面照射型高感度センサは、科学用途に適しています。GLUXファミリーで2番目となる本製品は、監視用途と、分光器や顕微鏡などの科学用途において超低照度の画像を捉えることができます。BSIクラス最高レベルの量子効率は90%に達し、1e-以下の低ノイズ化と相まって星光下のビデオ撮影や低照度の科学画像を高フレームレートで撮影可能です。
GLUX1605BSIは、1.6e-の読み出しノイズと73ke-のフルウェル容量を組み合わせたデュアルゲインHDRモード機能があり、93dBのダイナミックレンジを実現できます。低ノイズ優先モードでは、読み出しノイズを0.9e-まで低減可能で、消費電力は約80mWになります。加えて、-10℃で1.1e-/s/pの低暗電流とすることもできます。
本製品は、12ビットADCと2種類の出力信号:4チャンネルsub-LVDSとMIPI(CSI-2、D-PHY)を備えています。HDRモードのフルフレームレートは60fpsに達し、低ノイズモードでは25fpsとなります。様々な機能の動作が可能で、マスターモード、スレーブモード、スタンバイモードに設定できます。
GLUX1605BSIは、先に製品化したGLUX9701BSI SXGAセンサとピンコンパティブルです。両製品とも84ピンCLCCパッケージであり22mm x 22mmの外形サイズで小型です。カバーガラスは、取り外しタイプと封止タイプを選択することができます。
Gpixel社CCOのWim Wuytsは以下のように述べています。
「GLUXファミリーの製品群拡大は、特別な画像を撮影する場合の特殊な要求にも対応していくGpixelの方針のひとつの表れです。このファミリーは、監視用途と科学用途において共通のフォーマットで超高感度を実現するものです。」
当社では、エンジニアリングサンプル(ES)と評価ボードを取り扱っています。より詳しい情報は、当社ホームページのお問い合わせフォーマットからお問合せをお願いします。また、併せてGpixel社製品紹介ページもご参照ください。
GLUXセンサファミリーについて
GLUXシリーズは、裏面照射型のCMOSイメージセンサで、高フレームレートと1e-以下の低ノイズ性能で科学用途と監視用途の分野で超低照度画像の撮影を可能とするものです。
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