兼松フューチャーテックソリューションズ株式会社が販売を手掛けるMelexis社は、第三世代の電流センサーであるMLX91230を発表しました。本製品はコンパクトなデザインで、DC電流の検出精度が向上しています。また、さまざまな用途に適合可能な設計で、DC電流の検出設計を内製化することで生産コストの削減を目指すOEMおよびTier1にとって正確で信頼性の高いソリューションの提供が可能です。
MLX91230は、プログラマブルフラッシュマイクロコントローラーにより提供されるスマート機能を追加することで、配電部品・コンタクター・リレーなどの製品メーカーに対して、システム機能を向上させる安全かつ簡単な方法を提案します。その他の実装としては、MLX91230を使用してローカルでの意思決定を実現するスマートパイロヒューズや、太陽光発電バッテリーバンクなどの家庭用エネルギー貯蔵システムがあります。
このセンサーのアプリケーションは、多種多様な用途に適合する設計です。OEMおよびTier 1が、DC電流センシング設計の内製化で生産コストを削減したい場合、このデジタルデバイスは最高レベルの機能安全要件を満たし、かつ正確で信頼性の高い監視ソリューションを提供します。バッテリー設置について、低電圧システムと高電圧システムの両方で充電状態(SoC)、バッテリーの健全性状態(SoH)、機能状態(SoF)をサポートします。バッテリー管理システム(BMS)、バッテリー切断ユニット(BDU)、およびバッテリージャンクションボックス(BJB)の導入に最適です。
同社の電流センサー製品ラインマネージャーであるBruno Boury氏は次のように述べています。
「Melexisのバッテリープラットホーム用の第三世代の電流センサーMLX91230は、当社の広範な自動車およびセンサーに関する知見に基づき開発した最新の製品となっています。このポートフォリオで、信頼性の高いデジタルコア・高精度・機能安全コンプライアンスという3つの重要な柱を定義しました。また、MLX91230は、コスト効率が高く、さまざまなアプリケーションに簡単に結合することができます。」
豊富な機能
MLX91230は、最新の自動車需要を満たすよう設計されています。
特徴
- ホール効果ベースのDC電流センシング
電流測定からガルバニック絶縁を提供
全温度範囲(-40℃~125℃)で0.5%の精度で、1% の寿命ドリフトを実現
- IVT機能
電流・電圧・温度の3つの物理量を測定
- 柔軟な電源電圧
5V(+/-10%)または12Vボードネット接続(LV124準拠)
- 診断可能なオンチップ過電流検出(OCD)
パイロフューズドライバーへの直接入力が可能
- 機能安全規格(SEooC)に準拠
- プログラマブルフラッシュメモリを備えたデジタルMCU
高度な補正、メッセージのカスタマイズ、インテリジェントシステムの開発が可能
- 追加の電圧チャンネル
内部(12V/24V/48V)分圧器または外部分圧器(高電圧または妥当性入力)で測定可能
バッテリー抵抗測定、電圧安全性/妥当性チェック、追加の信号入力が容易
- オンチップ接合部温度測定
チップ接合部のローカル温度を把握することが可能
- 選択可能な LIN または UART 出力
12Vバッテリーアプリケーションおよび配電モジュールとの統合、およびワイヤハーネス間の通信のためのBMSまたはUART-over-CAN との直接通信が可能
- コンパクトなIC設計
8 ピン SOIC パッケージ
より詳細な製品情報に関しては、Melexis社の以下リンクをご参照ください。
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