ガス配送管理システム「クロッシングデータ(X-DAT)」開発導入事例
兼松ペトロ株式会社および、当社は、タブレット端末とクラウドサーバーを利用して、工業用LPガス納品書を デジタル化するクラウドサービス「クロッシングデータ(X-DAT)」を開発しました。 クラウドサーバーに蓄積されたデータを活用することで、高付加価値のサービスを提供することを目指しています。
導入前の課題
紙の受領書による手入力業務
- 受領確認に時間を要する
- 入力ミスのリスク
- 拠点・配送会社によって受領書の記載事項が異なる
- コロナ禍での非接触ニーズ
導入後のメリット
データ化による一元管理
- 入力・確認作業の負担軽減
- 入力ミスの防止
- 関係する会社間での情報共有が可能
- データ化により非接触を実現
導入背景
ガス業界における商習慣として、バルクローリー乗務員による手書き納品書の作成、FAXによる伝票送付などがあり、 これらの商習慣がデジタル化の妨げになっていました。
既存業務フロー
- 納入時に、納入先の社員がいないことがある
- 受領書の記載事項が納品先・配送業者によって異なる
- 配送会社が納入先から受領の確認をもらうのに時間がかかる
- 受領書の確認(サイン)の取得に時間がかかる
- 納品エビデンスが紙、またはFAXの受領書である
配送会社から受領書を受け取るのに時間がかかる - 紙での作業のため出社する必要がある
受領書をファイリングするための事務作業がある - 台帳や基幹システムへ手打ち入力が必要である
提案内容
配送管理のシステム化により、受領データをクラウドにアップロードすることで、ブラウザによるアクセスを可能にしました。 配送作業現場からタブレットなどのデバイスを使用して情報を入力すると、リアルタイムで情報を共有できます。 場所や時間を問わず、リモートワークや外出中の社員が社外からアクセスすることが可能です。 また、データ出力(Excel)も可能で、様々な情報の可視化を実現や、データ分析に活用することができます。
システム概略
システム構成
成果と今後の展望
本サービス導入により、納入データ処理にかかる時間と人手が大幅に軽減されました。 タブレット端末に入力した納入データがオンラインで処理されるため、情報を一元管理することができ、生産性の向上につながりました。 また、関係する会社間での情報共有が可能になりました。 今後は、蓄積されたデータを活用することで、高付加価値のサービスを提供することが期待でき、市場での競争力強化を目指します。