兼松フューチャーテックソリューションズ株式会社が販売を手掛けるGpixel社は、2023年8月17日にGMAX3413を発表しました。GMAX3413は、GMAXセンサーファミリーのアプリケーションをITSおよびロジスティクス分野に広げたGMAX3809に加わる製品です。Gpixel社は、業界の専門家と緊密に協力することで、専門知識と産業用イメージングにおける主導的地位を活用しています。強化されたNIR感度、大きなピクセルサイズ、LEDフリッカー軽減、複数領域HDRモード等、ITS専用となる機能を付加することで、広く知られているGMAX製品アーキテクチャを最適化しました。
GMAX3413は、ITSアプリケーション向けに最適な機能を備えたGMAX製品シリーズの第2弾です。
GMAX3413の画像フォーマットは4/3インチ、解像度は5900(H) x 2160(V)(12.7 MP)です。低ノイズのチャージドメイングローバルシャッターで、ピクセルあたり12ビット、ADC解像度では32fpsで動作します。GMAX3413の3.4umピクセルは、既存のGMAX製品と同様の構造にすることで71.4dBのリニアダイナミックレンジを実現。さらに想定されるアプリケーション向けに最適化されています。高度なピクセル技術は、540nmで62.7%のピークQE、-92dBの寄生光感度(PLS)、優れた光入射角応答(>15°@ 80%応答)をもたらします。
GMAX3413イメージセンサーは、GpixelのRed Foxテクノロジーを使用したNIR感度強化バージョンを標準装備しており、NIR感度とMTFの究極のバランスを実現しています。GMAX3413は、850nmで30%以上、940nmで14%以上のQEを達成しています。
公開されているEMVAテストデータに基づき比較すると、 競合するイメージセンサーは、850nmで15%のQEに達するに過ぎないため、本製品はQEパフォーマンスが2倍の大幅な改善に相当することになります。
Gpixel社の最高商務責任者であるWim Wuyts氏のコメントは以下のとおりです。
「大きなピクセルサイズ、広い視野、優れたNIR応答は、GMAX3413が交通監視やロジスティクス分野など、想定するアプリケーションを限定せず、さまざまなアプリケーションへの応用分野を見つけられるはずです。そういったアプリケーションは横幅が広い視野を求められ、それに対し最適なアスペクト比にカスタマイズされた製品をお客様に提供できることを嬉しく思います。」
GMAX3413 は、それぞれ 960 Mbps で動作する 8 組のsub-LVDS チャネルで 32 fps を実現し、最大データ レートは 4.1 Gbps になります。 チャネルの多重化、フレームレート向上による垂直ROI、複数領域HDRなどのオンチップ機能は、SPIまたはI2Cインターフェースを介して設定可能です。 GMAX3413は、外形寸法が32.7mm x 17.9mmの163ピンセラミックLGAパッケージに収められています。LGAパッドパターンは信頼性の高いはんだ接続用に最適化されており、カバーガラスには両面ARコーティングが施されています。
GMAX3413のエンジニアリングサンプルの注文を受け付けています。
GpixelのITSに焦点を当てた製品とロードマップの詳細については、当社ホームページのお問い合わせフォーマットからお問合せをお願いします。
GMAXセンサファミリーについて
GMAXシリーズは、Gpixelのグローバルシャッター製品ファミリーであり、2MPから152MPまでの解像度と2.5umから4.6umのピクセルサイズを備えた10種類のユニークな製品を取り揃えています。GMAX製品一覧については、www.gpixel.com をご覧ください。
レッドフォックス・テクノロジーについて
Gpixelのレッドフォックス・テクノロジーは、変調伝達関数と暗電流性能への影響を最小限に抑えながら、近赤外波長領域の感度を大幅に向上させることで、前世代の近赤外線性能を改善します。このテクノロジーは、GMAXおよびGSPRINT製品ファミリーの両方と互換性があり、GMAX0505のレッドフォックス製品としての提供も可能です。GMAX3809、GMAX3413およびGMAX4002に標準装備されています。
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