兼松フューチャーテックソリューションズ株式会社が販売を手掛けるGpixel社は、2023年8月30日にGCINE3243 CMOSイメージセンサーを発表しました。
GGCINE3243は、映画撮影、ドローン、プロダクションビデオ、天文学、科学イメージング向けGCINE製品シリーズ2番目の製品です。GCINE製品群は、高QE、広い光入射角度応答の裏面照明(BSI)、最大60fpsの8kフレームレート、拡張されたフルウェル、およびHDRモードを、ウェハ積層構造で実現しています。
GCINE3243のBSIピクセルサイズは3.2μm2で、ハイエンドビデオイメージングの要求に合わせて特別に設計されている43MP 26.2 x 16.7 mm2のAPSサイズイメージセンサーです。解像度は8192 x 5232ピクセルで、高度な読み出し構成により60 fpsの8Kビデオまたは120 fpsのビニングされた4Kビデオをサポート。ピクセルあたり最大14ビットの階調をサポートしています。画像データ読み出しは、32組のsub-LVDS チャネルで、チャネル当たり 1.05 Gbpsとなります。
GCINE3243センサーは、最先端のウェハ積層技術により、BSIピクセルアレイを読み出し回路と別のシリコンウェハ上に設計でき、光学性能と読み出し速度はシングルチップアーキテクチャ製品を超えた性能を実現しています。上部ウェハのBSIピクセルは、最大の光感度と低ノイズ性能を実現するために最適化されています。下部のデジタルCMOSウェハには、それぞれ高速14ビットADC回路とSRAMメモリブロックをサポートするコアセルアレイが含まれます。
GCINEの高度なアーキテクチャは、連続する露光で最大4フレームを加算して保存するために使用され、8Kモードで最大96 ke-のピクセル内フルウェル蓄積と、81 dBのダイナミックレンジ、ビニング4Kモードでは最大192K e-のフルウェル、84dBのダイナミックレンジを可能にします。 高度なGCINEアーキテクチャはあらゆるモードをサポートしており、すべての照明条件で優れた画質を実現します。従来のデュアルゲイン読み出しHDRモードでは、8K解像度で最大81dBのダイナミックレンジとなります。本製品にはビニング、複数露光加算、圧縮HDRなどのHDR機能が追加されています。また、既定のニーポイントを備えたGpixel社独自のデジタルマルチスロープHDRにより、GCINE4349と同様にキャリブレーションを必要としない再線形化ができ、100dBのダイナミックレンジが確保できます。専用のデジタルスチルカメラ(DSC)モードもサポートされているため、読み出しノイズの改善、グローバルリセットシャッター制御が可能です。
Gpixel社のCCOであるWim Wuyts氏のコメントは以下のとおりです。
「GCINE製品ファミリーをより小さな光学フォーマットの製品まで拡張することで、BSIおよびウェハ積層アーキテクチャと、さまざまなHDR機能を享受するアプリケーションが拡大します。プロフェッショナルビデオ市場向けに標準製品とカスタム製品を展開することで、プラットフォームの構築を目指します。」
GCINE3243は455ピンLGAセラミックパッケージで、付属の封止ガラスは両面ARコーティングされています。センサーはカラーバージョン、モノクロバージョンともに用意があり、プロフェッショナルビデオに加えて科学イメージングのアプリケーションもサポートできます。
カラープロトタイプサンプルと評価ボードの注文を受け付けています。モノクロサンプルは2023年第4四半期より受付可能です。
詳細については、当社ホームページのお問い合わせフォーマットからお問い合わせをお願いします。
GCINEセンサファミリーについて
GCINEファミリーは、映画撮影、ドローン、プロダクションイメージング、その他のビデオアプリケーション向けの真に革新的なGpixelの製品ファミリーです。 高感度と卓越したダイナミックレンジを実現する裏面照射射型イメージセンサーです。GCINE製品ファミリーの可用性とロードマップの詳細については、当社ホームページのお問い合わせフォーマットからお問合せをお願いします。
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