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Gpixel社、産業用検査向けSWIRラインスキャンイメージセンサーの新シリーズ「GIR1201」「GIR2505」を発表

2025.10.31

リリース

兼松フューチャーテックソリューションズ(KFT)が日本国内販売代理店を務めるGpixel社は、短波長赤外線(SWIR)領域に感度を持つ新しいラインスキャンイメージセンサーシリーズの第1弾として、「GIR1201」および「GIR2505」の2製品を発表しました。 

両製品は、高ラインレート・高ダイナミックレンジ・オンチップADCによるデジタル出力を特長とし、SWIR波長帯(900nm〜1700nm)に対応。特に1550nmでの量子効率(QE)は75%を達成しています。 

図1. GIR1201およびGIR2505は、業界標準のInGaAs技術を使用してSWIR波長に対する感度を最大化しており、統一された64ピンDIPパッケージを採用しているため、統合が容易です。 

■ 製品特長  

GIR1201 

  • 解像度:1024 × 1(InGaAsラインスキャン) 
  • 画素サイズ:12.5 μm 角(グローバルシャッター) 
  • ダイナミックレンジ:72 dB(12 bit ADC 内蔵) 
  • ゲインモード:高ゲイン(HG)/低ゲイン(LG) 
    – LG モード:フルウェル容量 1.6 Me⁻ 
    – HG モード:フルウェル容量 120 ke⁻ 
  • インターフェース:Sub-LVDS × 2 ペア(最大 1.68 Gbps) 
  • 最大ライン周波数:71.9 kHz 
  • 消費電力:450 mW 未満(最大動作時) 
  • パッケージ:64 ピン DIP(57.4 × 18.9 mm) 

GIR2505 

  • 解像度:512 × 2(InGaAsラインスキャン) 
  • 画素サイズ:25 μm 角(グローバルシャッター) 
  • ダイナミックレンジ:70 dB(12 bit ADC 内蔵) 
  • ゲインモード:高ゲイン(HG)/低ゲイン(LG) 
    – LG モード:フルウェル容量 1.6 Me⁻ 
    – HG モード:フルウェル容量 85 ke⁻ 
  • インターフェース:Sub-LVDS × 2 ペア(最大 1.68 Gbps) 
  • 最大ライン周波数:40.4 kHz 
  • 消費電力:450 mW 未満(最大動作時) 
  • パッケージ:64 ピン DIP(57.4 × 18.9 mm) 

■ 主な用途  

SWIR ラインスキャンセンサーは、可視光や近赤外では捉えられない特徴を検出でき、以下の分野で活用されています:

  • 食品加工・農業・医薬品:水分量の検出、熟度判定、あざの検出、錠剤のコーティング品質確認 
  • リサイクル・素材選別:プラスチックの識別、有機・無機物の分離 
  • 半導体検査:シリコン内部の欠陥検出 
  • 連続素材のよれ・表面検査:繊維、紙、フィルムなどの欠陥やコーティングのムラ検出 
  • OCT(光干渉断層撮影):シリコンウェハーなどの非破壊検査 

■ コメント  

「Gpixelは、可視光以外の波長領域に対応するCMOSイメージセンサーのラインアップを拡充し続けています。今回の新シリーズにより、シリコンでは対応できない長波長領域にも対応し、産業用イメージングの重要なニーズに応えます。」 

— Wim Wuyts氏(Gpixel 最高商務責任者) 

■ 製品提供状況 

エンジニアリングサンプルおよび評価システムは現在提供中です。 

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■ Gpixelについて  

Gpixelは、産業・医療・科学・プロフェッショナル映像分野向けに、カスタムおよび標準品の高性能CMOSイメージセンサーを提供する国際企業です。最新技術を活用した幅広い製品ポートフォリオにより、高性能イメージング市場の多様なニーズに応えています。 

公式サイト:https://www.gpixel.com 

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