兼松フューチャーテックソリューションズ(KFT)が日本国内販売代理店を務めるGpixel社は、短波長赤外線(SWIR)領域に感度を持つ新しいラインスキャンイメージセンサーシリーズの第1弾として、「GIR1201」および「GIR2505」の2製品を発表しました。
両製品は、高ラインレート・高ダイナミックレンジ・オンチップADCによるデジタル出力を特長とし、SWIR波長帯(900nm〜1700nm)に対応。特に1550nmでの量子効率(QE)は75%を達成しています。

図1. GIR1201およびGIR2505は、業界標準のInGaAs技術を使用してSWIR波長に対する感度を最大化しており、統一された64ピンDIPパッケージを採用しているため、統合が容易です。
■ 製品特長
GIR1201
- 解像度:1024 × 1(InGaAsラインスキャン)
- 画素サイズ:12.5 μm 角(グローバルシャッター)
- ダイナミックレンジ:72 dB(12 bit ADC 内蔵)
- ゲインモード:高ゲイン(HG)/低ゲイン(LG)
– LG モード:フルウェル容量 1.6 Me⁻
– HG モード:フルウェル容量 120 ke⁻ - インターフェース:Sub-LVDS × 2 ペア(最大 1.68 Gbps)
- 最大ライン周波数:71.9 kHz
- 消費電力:450 mW 未満(最大動作時)
- パッケージ:64 ピン DIP(57.4 × 18.9 mm)
GIR2505
- 解像度:512 × 2(InGaAsラインスキャン)
- 画素サイズ:25 μm 角(グローバルシャッター)
- ダイナミックレンジ:70 dB(12 bit ADC 内蔵)
- ゲインモード:高ゲイン(HG)/低ゲイン(LG)
– LG モード:フルウェル容量 1.6 Me⁻
– HG モード:フルウェル容量 85 ke⁻ - インターフェース:Sub-LVDS × 2 ペア(最大 1.68 Gbps)
- 最大ライン周波数:40.4 kHz
- 消費電力:450 mW 未満(最大動作時)
- パッケージ:64 ピン DIP(57.4 × 18.9 mm)
■ 主な用途
SWIR ラインスキャンセンサーは、可視光や近赤外では捉えられない特徴を検出でき、以下の分野で活用されています:
- 食品加工・農業・医薬品:水分量の検出、熟度判定、あざの検出、錠剤のコーティング品質確認
- リサイクル・素材選別:プラスチックの識別、有機・無機物の分離
- 半導体検査:シリコン内部の欠陥検出
- 連続素材のよれ・表面検査:繊維、紙、フィルムなどの欠陥やコーティングのムラ検出
- OCT(光干渉断層撮影):シリコンウェハーなどの非破壊検査
■ コメント
「Gpixelは、可視光以外の波長領域に対応するCMOSイメージセンサーのラインアップを拡充し続けています。今回の新シリーズにより、シリコンでは対応できない長波長領域にも対応し、産業用イメージングの重要なニーズに応えます。」
— Wim Wuyts氏(Gpixel 最高商務責任者)
■ 製品提供状況
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■ Gpixelについて
Gpixelは、産業・医療・科学・プロフェッショナル映像分野向けに、カスタムおよび標準品の高性能CMOSイメージセンサーを提供する国際企業です。最新技術を活用した幅広い製品ポートフォリオにより、高性能イメージング市場の多様なニーズに応えています。
公式サイト:https://www.gpixel.com

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