兼松フューチャーテックソリューションズ株式会社(KFT)が販売を手掛けるMelexis社は、自動車e-Chassis向け高精度磁気エンコーダMLX90382を発表しました。
本製品は、電動車両のシャーシ制御に求められる高精度位置検出を実現し、次世代モビリティの安全性と効率性を支えます。

■ 開発の背景
電動化と自動運転の進展により、シャーシ制御の高精度化が市場で強く求められています。従来の機械式センサーでは対応困難な環境下でも安定した性能を提供するため、磁気式エンコーダの需要が急増しています。
■ 特長
- 16ビット分解能で高精度角度検出(±0.02°精度)
- 最大200,000 e-rpmの高速応答でX-by-wireアーキテクチャに対応
- 最大4 kA/mの360°SFI耐性で外乱磁場・静電誘導に強い設計
- 動作温度範囲:-40℃~150℃、過酷な車載環境に対応
- ISO 26262 ASIL-C準拠の安全設計
- ノイズ耐性20%向上(従来品比)、冗長構成対応で安全性強化
■ インターフェースと互換性
ABI、UVM、PWM、SPI、SSIに対応し、既存車載ネットワークとの高い互換性を確保
■ 主な用途
- 電動車両のe-Chassis制御
- ステアリング角度検出
- ブレーキシステム位置制御
- サスペンションアクチュエータ
- 車載モータ制御
■ 仕様
| 項目 | 内容 |
| 品番 | MLX90382 |
| センサータイプ | 磁気式ポジションセンサー |
| 分解能 | 16ビット |
| 動作電圧 | 3.3V, 5V |
| 通信インターフェース | ABI、UVM、PWM、SPI、SSI |
| 動作温度範囲 | -40℃ ~ 150℃ |
| パッケージ | QFN-24, TSSOP-16 / TSSOP-16_EP |
■ Melexis社コメント
「自動車メーカーは、X-by-wireアーキテクチャを実現し、安全性と可用性の高まる要求に応えるため、完全デジタルフィードバックシステムへ急速に移行しています。拡大し続けるMagnetic Position Sensorのポートフォリオの一部として、新しいMLX90382はステアリング、ブレーキ、サスペンションシステムのニーズに正面から応えます。」
「この最新バリアントは、安全なデジタルプロトコル、改善されたオンボード診断、シンプルで外乱磁場に強い設計を求める自動車エンジニアに、その利点をもたらします。さらに革新的な技術は今後も続きます。」
-Klaus Wilczek氏(Melexis社 グローバルマーケティングディレクター)
■ 製品提供状況
「MLX90382」は現在、当社よりご提供可能です。
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